胃は体の中でも最もストレスを受けやすい器官と言われています。消化器系はストレスによって影響を受けることが多いですが、中でもストレスによって胃が痛むという人は多いです。ただ、現代はストレス社会と言われており、多少のストレスはしょうがないと考えなければ仕事も生活も出来ません。それによって多少胃が痛んだとしても、一時的なものとして片付けてしまうことの方が多いでしょう。
しかし、その胃の不快症状が継続しているならばストレス以外の原因が潜んでいる疑いがあります。胃がんは初期症状がないがんで、人間ドックを受けたら見つかったというケースも多いです。自分の中の健康の基準だけでは、正確に判断できないということです。何日も胃の不快感が続いているならば、なんらかの病気を疑った方が良いです。
胃がんの危険因子として、慢性胃炎、高齢(特に男性)、喫煙、家族に胃がんの人がいる、塩分過多の食事、野菜の摂取量が少ない、などがあげられます。胃がんは特に男性では女性よりもリスクが高いです。また、若い人よりも年齢の高い人の方がリスクが高くなります。目安としては、40歳を過ぎたら一年に一回は人間ドックなどで調べてもらうようにしましょう。
主な検査として、胃バリウム(胃部X線検査)、胃カメラ(経鼻内視鏡検査、上部内視鏡検査)、ペプシノゲン法、ピロリ菌検査(ヘリコバクターピロリ抗体検査)があります。人間ドックで最も多いのは、胃バリウムと胃カメラの検査です。