人間ドックは、病気を未然に防ぐという意味から、健康とみられる人であっても身体のさまざまな部位についての精密検査を病院などの医療機関で行うというものです。現在では、費用や時間などを考慮して、身体のあらゆる部位を検査するというのではなく、脳、消化器、肺などの特定の部位に限って検査するような人間ドックのほうが主流となっており、かつてよりも手軽に受診できるようになっています。しかし、身体の特定の部位に特化した人間ドックであるとはいっても、身長や体重などの身体測定、血液検査、尿検査、心電図検査、専門の医師による診察などといった、基本的なメニューは共通して行われることが多く、これらに加えてMRI検査やCT検査、レントゲン検査などといった、身体的な部位に特化した検査が行われます。これら以外にもさらに詳しく検査をしてほしいという場合については、受診者の希望に応じて、人間ドックにオプション検査を追加することもできるようになっている医療機関が多いようです。
この人間ドックのオプション検査の例としては、レディースドックとよばれるようなものがあります。両性に共通したものではなく、女性に特有である病気について、精密に検査して異常がないどうかを確認するためのもので、乳がんのリスクを確認するためのマンモグラフィー検査、子宮頚がんや子宮筋腫のリスクを確認するための腹部のエコー検査などが、その具体的なメニューとなっています。